解答
1
A=OΛOT⟺OTAO=Λ
ここで、O=(u1,⋯um) と分解できるので、O の第 k 列ベクトル uk に注目すると、
λk=uTkAuk>0(∵positive definite)
2
k 成分のみゼロではない次のベクトルを考える。
ek=(0⋮1⋮0)
すると、
Akk=eTkAek>0(∵positive definite)
3
k,l 成分のみゼロではないベクトル v を考える。ここで、
vk=x,vl=y∀x,y∈R,x.y≠0
とする。すると、
vTAv=x2Akk+xyAkl+yxAlk+y2All=(xy)T(AkkAklAlkAll)(xy)>0
したがって、行列
A(kl)=(AkkAklAlkAll)
は正定値行列であることがわかる。ゆえに、(1) より、行列 A(kl) の固有値(λ(kl)1,λ(kl)2)は全て非負。
一方、行列式は固有値の積でかけるので、以下の関係が成り立つ。
|A(kl)|=AkkAll−AklAlk=λ(kl)1λ(kl)2>0
また、AT=A より Akl=Alk なので、上より、
AkkAll−A2kl>0⟺√AkkAll>|Akl|