第12回 2019/7/10
※この講義は欠席したので、先生の研究発表資料から同内容を抜粋しています。
受精卵の中では、卵と精子がもっていた染色体から1つずつ核(雌性前核と雄性前核)が作られる。蛙をはじめとした多くの脊椎動物では受精開始から30分ほどで前核が作られるのに対し、ネズミなどの哺乳類では数時間かかるという特性がある。
実験によってマウス受精卵の前核形成までの時間を人為的に短くしたところ、受精卵が分裂する際に精子由来の染色体が正常に受け継がれないことが明らかになり、哺乳類は精子の核を受精卵の雄性前核へと変換するために長い時間を必要とし、卵にはその時間を保証するしくみが備わっていることが示されました。
また、これは、RSKというタンパク質リン酸化酵素が担っていることがわかっている。
減数分裂の体細胞分裂(=有糸分裂)との違い
- 生殖細胞でのみ起こる
- 核分裂(=染色体分配)が2回続けて起こる
- 減数第一分裂の核分裂様式が大きく異なる。(減数第二分裂と体細胞分裂はほぼ同じ)
- 減数分裂の第一分裂のときに、2つの要因(相同染色体が分配される/交差(組換え)が起こる)により遺伝的多様性が生まれる